平成24年度PA会新人研修(第4回)のご報告

 平成24年6月27日(水)に、東京の弁理士会館地下AB会議室において、第4回新人研修を開催しました。本年度初の試みとして、同講演は、TV会議システムを通じて、名古屋の東海支部室会議室にも中継されました。

 本研修では、株式会社三井物産戦略研究所 新事業開発部 知財戦略室 室長・弁理士の山内明先生を講師にお招きして、「特許情報の戦略的活用 ~ 知財コンサルに役立つ特許情報解析 ~」というテーマでご講義を頂きました。

 講義では、「企業価値の最大化」を目的として、攻めと守りの知財戦略を策定するための知財情報解析の概論についてご説明を頂きました。さらに、特許情報を各種の特許マップを活用して読み解くことによって、新たな「気付き」を生み出し、それらの特許情報解析結果を各種の非特許情報と組み合わせる知財情報解析の手法を具体的にご紹介頂きました。特に、これらの知財情報解析を通じ、各社の知財戦略に基づくビジネス予測を行う将来予測手法、自社(クライアント)と技術的なシナジーが見込めるビジネスパートナー・M&A相手を選択する手法、自社商品の売り込み先を探索するマーケティング手法などについて、豊富な事例を交えてご説明を頂きました。これらの手法は、容易に利用できる特許情報解析ソフトを用いたものが多く、社内外の弁理士の方が、「20時間程度の短時間で極めて有効な知財コンサルティング業務を行える可能性」を開くことから、休憩時間まで講師の山内先生と参加者間で活発な質疑応答が行われるなど、参加者の先生方の本講義にかける関心・熱意は並々ならぬものとなりました。

 本研修には、東京・名古屋合わせて60名近くの先生方にご参加いただき盛大に開催することができました。研修終了後の懇親会(東京)には、山内先生を含め15名の参加者及びスタッフが集まり、交流を深めることができました。また、後日届いた連絡によれば、名古屋で研修に参加された先生方にとっても、本講義は大変興味深いものであったということで、研修終了後の懇親会(名古屋)に参加した5名の参加者及びスタッフの間でも、今回ご紹介頂いた特許情報の戦略的活用方法についての話題が尽きなかったとのことです。

以上

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