新人研修(第12回)「知財ライセンス契約の基礎とその交渉術(商標編)」報告

近年、多様化する知財ニーズへ対応するため、従来的な出願代理業務以外の分野について見識を深めることを目的として、知財ライセンス契約に関する研修を実施致しました。

講師には、日本弁理士/ニューヨーク州弁護士の有資格者であり、日本と米国の企業・事務所での実務経験をお持ちの龍神嘉彦先生をお招きし、新人向けに商標を中心とした知財ライセンス契約の基礎とその交渉術についてご講演いただきました。国内外の知財ライセンス契約の実務に精通されている龍神先生らしく、最近の知的財産を取り巻く環境の変化、商標ライセンスの目的・メリット、商標ライセンス契約の基本条件、ロイヤルティ、当事者の義務、商標ライセンス契約の留意点、ライセンス契約の交渉術等のトピックスについて、ご自身の実体験を交えた非常に実践的な内容の講義を展開されていました。

日頃、ライセンスについて経験する機会が少ない先生方も多いかと思いますが、この研修によって、契約における「クライアントの利害に大きく影響するポイント」を理解していただけたものと思われます。

当日は、降雨に見舞われる中、多数の参加者が集まり、研修は盛況の中で終了致しました。研修終了後に行われた懇親会には、講師の先生方を含め多くの受講生が参加し、閉店の知らせがくるまで交流を深めていました。

研修部会 長谷川 綱樹

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